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horahareta

吉本ユータヌキのホームページ

社長にもらった貯金と人を育む5つの教え


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9月いっぱいで3年間勤めた会社を辞めました。

 

以前からこのブログやTwitterで社長についていろいろ書いたことがあるんですけど、流行に無頓着で天然でわがまま、考え方が古いし言ってることが支離滅裂なことも多く、すっごい変わった人で、一緒にいるのがすっーごい疲れたんで辞めました。

ってのが社長本人に言えるぐらいフレンドリーで、すっごーーーい可愛がってもらってました。毎日一緒にいると疲れるのは事実なんですけど、本当の理由はまた別の話。

 

アルバイトで入社し、そのままスルっと社員になってしまったので給料は良かったものの業務自体に全く興味がなく、むしろ嫌いな職種でした。営業だったんですけど。

ストレスで急性胃腸炎になったり、ご飯が食べれなくなったりすることもあったけど、社長に恩があるということだけで続けてました。

 

その恩であり、僕が社長に一番感謝してること。それはお金の使い方。

18歳からバンドをしていてお金に余裕のある生活をしたことなかった僕に貯金を強制してくれたこと。もちろん強制とは言っても僕が承諾したんで矯正の方がしっくりくるかな。

僕は特に趣味もないのでお金を使う先もなく、何となく稼いで借金返済して余ったお金は何となく浪費する。お金があるから服を買う。今月はこれだけ余ったからこれだけ遊ぼう。ダラダラしたお金のサイクルに釘を刺してくれたんです。

新しい銀行口座作って持っておいで。

後日、作った口座の通帳とカードを持って行くと、預かるからと一言言ったあと、会社の金庫にしまわれました。これが始まり。

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『貯金は最初が肝心で貯まり出すとクセになるから。』

3ヶ月後、20万円が入金された通帳に育てて返してくれました。

その20万円は僕の手取りから引かれてはいるんですけど、手元になければなくても大丈夫な金額で、つまり毎月僕が浪費してる分だったので特に苦にもならなかった。

 

お金があれば心に余裕ができる。もし何かあった時。将来の為に...と考えるようになり、そろそろ貯金始めないと!と思いながらも当時26歳でそれまで貯金というものしたことがなかった(する余裕もなかった)から、なんとなくグズグズと浪費してしまってた僕にキッカケを与えてくれたんです。

それからは通帳記入が趣味になるぐらい、毎月の給料日が楽しみに変わりました。

 

親に恩返ししなさい。

ある日、突然社長に言われたこと。親にお金を借りてたことは社長にも言ってたので、そろそろ親孝行していきなさいと。貯まったお金で温泉旅行でも連れてってあげれば?なんて提案をもらったけど、そんなの照れくさくてできない。じゃあせめてでも考えたのが家にお金を入れること。

1人暮らししていた家を解約して実家に戻ることを決めました。1人暮らしに費やす生活費を実家に入れることができたら双方少しは楽になるのでは。と10年ぶりに親と同居し自分が家賃で払ってた分をそのまままるっと親に渡す事に。僕なりの小さな親孝行のつもり。

 

貯まってきた?じゃあ、何の為に貯めるか決めよか。

そう、僕になかったもの。貯金が楽しくなってきたものの、貯める理由がなかった。

大きな買い物がしたいわけでも、遠くへ旅行がしたいわけでもない。ただ、増えて行く数字に優越感を感じるだけ。そんな時に言われた一言。

考えて考えてひとつ大きな目標を立て、報告。すると、

じゃあ、1年で100万円貯金を目指そか。

 

目的、目標を持ちそれを思えばツラい仕事への励みにもなる。これは経験した今やから思うことなんですけど。あの時、目的も目標も立てなかったら毎月“増えてれば満足”という低いハードルだけを永遠と飛び続け、これだけあるしいいかって余裕からいずれ仕事も貯金もダラけていたと思う。

それからは仕事がツラい時、あと一息!って時も頑張れた。何の為に働いてるんやろうと自問自答することがなくなったんです。

 

『パーッと使いや。』

9ヶ月目で目標の貯金100万円に到達。

100万円なんてみんな簡単に貯金してる額かもしれんけど、数ヶ月前まで人からお金を借りないと生活が厳しかった僕にとっては大きな一歩。月面着陸ばりの快挙。

すっごい嬉しかった。自分が100万円を持つなんて。社長には内緒にしてたんですけど。

そんな時、ふと言われたのが『そろそろええ具合に貯まってきたんちゃうか?ちょっと見栄はってパーッと使いや。』と。

贅沢だと目を逸らしてたものや今まで行かなかった店に手足を伸ばした。

 

3万円の時計、1万8千円のスニーカー、2万円のリュック。

今まで全身の総額でも1万円にも満たない僕にしてはかなりの贅沢。パーッと使い過ぎたと反省するぐらい。けど、わかったことがたくさん。

質の良いものは保ちも良い。良いものを身につけてる自分に自信も持てる。高いものだからと大切に扱うようにもなる。今までのどうせ安いし壊れたらまた買えばいいと思ってた考え方は払拭された。

ただただ豪遊しなさいってことではなくて、良いものを身につけることの良さを教えてくれたんだと思ってます。意識も変わり猫背だった背筋もピーンと伸ばして歩くようにもなった。単純過ぎる。

あ、誕生日に3万円もする名刺入れをもらった時は驚愕過ぎて、未だにもったいなくて箱から出せず使えてないけど。

 

 『メリハリをつけるんやで。』f:id:horahareta13:20141006215102j:plain

お金に余裕ができて、パーッと使うことも覚えた。財布のヒモもゆるくなってきた頃にまた大きな釘が刺された。

余裕があるからって余裕の生活ばっかりしてたらあかんで。』と。社長は高級思考で身につけるものはブランドばかり、高級車に乗って良いマンションに住んでいる。けど、僕の前ではいつもコンビニで買ったカップ麺。本当はお弁当を頼んだり、外食をしたいと思ってるはず。それでも僕の生活基準に合わせ続けてくれた。

 

貯めたお金をパーッと使うこと、良いものを持つことの良さを教えてくれながらも、堅実であることを保てと。なんでもかんでも使うんじゃなくて、普段は今まで通りのちょっとでも安く、節約の気持ちは忘れず、お金の使い方にもメリハリを付けなさいと教えてくれた。

これも至って当たり前のことのようやけど、無意識に緩んでしまってた気持ちと財布のヒモを締め直されたような感覚だった。

 

『いつかオレにお酒一杯ごちそうしてな。』

いつしかお金の使い方に何も言ってこなくなった。僕は変わらず家にお金を入れ、たまに贅沢な買い物はする。けど、コンビニでできるだけ安いご飯で済ますしお茶は家から持って行く。貯金に関しては今までよりもペースがあがっていた。

 

社長は毎月末に必ずお疲れ会として高級料理店に連れて行ってくれた。1枚何万円とするステーキを食べたり、常連でないと入れないお店に連れてってもらったり、クラブで超VIPルームに座ったり。クラブでは悲惨な結果となったんですけど、毎回が未知の世界で驚きの連続。社長がごちそうしてくれるので値段もわからないが相当なはず。 後輩や部下には絶対にお金を出させない人だった。

 

僕が会社を辞める1ヶ月前にそんな社長から言われた一言。

次の会社でもいっぱい稼いで、いつかオレにお酒一杯ごちそうしてな。

 

 

 

 

先月、社長から最後にいただいた給料、貯金を始めて1年と4ヶ月目で貯金が200万円を越えることができました。月面着陸どころではない。太陽にでも到着したような快挙。

僕にとっては大きな大きな1歩だった。働く意味、稼ぐ意味、貯める意味を感じ、目的を持って目標を達成。人としてもしっかりと成長できたんじゃないかと思ってます。

 

会社最後の日を無事終え、僕の送別会が終わり、タクシーを停めて最後の最後に『本当にありがとうございました。』と握手をした後、深々と頭を下げた。顔をあげると涙ぐんだ社長も『ほんまにありがとう。これからも頑張りや。』と言ってくれた。

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そして、タクシーに乗り込もうとした時に

『ちょっと待って!そういえば!!』と引き止められた。

『え!?どうしたんですか!?』と尋ねると、社長は最後の一言を。

 

 

 

 

 

 

 

 

『女の子からよく“orz”ってくるんやけど、“オーアールゼット”って何の略?』

 

 

 

最後の最後にそれかと。聞かれたこっちがorzなんですけど。

そうゆうとこあるんよねー。マイペースと言うか天然と言うか。さすがに3年で慣れたんですけど。最後にそれかーって。笑ってお別れできたけど、それかーって。

 

本当にそんなどうしようもない社長だったけど、僕にとって人生の転機を作ってくれた人。仕事が嫌いで嫌いで苦しかったけど、この人の下で働けて良かった。今では感謝してもしきれない程に恩を感じています。

 

そんなわけで200万円貯まったし、パーッと使って社長の大好きな日本酒“獺祭”でも贈ろう。

 

 

おわり

 

 

 

ご一緒にこんなお話いかがでしょうか?

 

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