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吉本ユータヌキのホームページ

はじめてのクラブでVIP席に座ってドゥンドゥンした話

僕が働く会社の社長はクラブ(爆音の中で踊ったりする方)大好きで、過去に何度か連れて行ってもらったことがある。僕は昔ライブハウスで働いていたもののクラブには行った事が無かった。

ライブハウスとクラブは似ているようで全く違う空間。はじめてクラブに入店した時は“4,5発しばかれる”覚悟をしていた(そんなことはない)。

 

 

すっごいドゥンドゥンしてるやん。

ドン・キホーテに溜まってるヤンキーの車よりドゥンドゥンしてるやん。

フォントを大きくしないとイメージが伝わらないかと不安になるぐらいにドゥンドゥンしてるんですよ。恐い。絶対にしばかれるやん。今すぐ帰りたい。帰ってオフトゥンに入りたい。オフトゥントゥンしたい。

そう思いながらも少しだけクラブに興味があったので伝家の宝刀“ドヤ顔”をキメてテンションブチアゲでワンナイトカーニバルに突入してきました。

 

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社長はガチ常連なのでVIP席に優遇される。ニトリでも見た事が無いぐらいの柔らかいソファに座りながら踊り狂ってる人達を眺め、テキーラをショットでキメる。郷に入れば郷に従えと言うのでレモンをかじって普段より2オクターブ高い声で「くぅ〜〜〜〜」と言っておいた。

どうやらボックス席に座ること自体が有料で周りから見るとすごい的な感じに思われるみたいで、ましてやVIPに座ってるととんでもない。次々と社長好みである道端三姉妹みたいなお姉ちゃん達が来る。湯水の如く湧いて来るではないか。キャバクラ、ガールズバー、風俗、いや、合コンにすら行った事がない僕にとっては未知の世界だった。席に座っているということだけですごくチヤホヤされる。

どんなお仕事されてるのですか?どんな車に乗ってるんですか?趣味は何ですか?

社畜な上に車の免許もなくママチャリに乗って、毎晩タヌキの絵を描いてます。」

 

 

 

 

 

 

 

なんて言えるはずもなく、

 

「不動産会社の部長でアウディに乗って毎週海までドライブに行ってる。」と答えておいたんですけど。緊張し過ぎて内股炸裂してたんですけど。腰に自転車の鍵ぶら下がってるんですけど。

 

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とにかくVIP席というだけで見え方が違うようで逆ナンがすごかった。自分が水嶋ヒロになったんじゃないかってぐらいにモテる。トイレで鏡を見て現実に引き戻されると無理して疲れきった顔はひいき目に見てもどちらかと言えば生島ヒロシ寄りだ。流れてる曲1つも知らないし、無理して身体揺らしてる自分が怖い。グイグイくる綺麗なお姉ちゃん達も怖い。というか綺麗過ぎる女性は苦手だ。

 

とは言うものの、社長の顔に泥を塗る様なことはできないのでイケイケリーマンぶって鈴木奈々かってぐらいにハイテンションでアゲポヨしてひたすら飲みまくりました。次々と出てくるテキーラ、ビール、シャンパン、ワインを全部飲み干し、道端三姉妹みたいな姉ちゃん達とワイワイしてたらゴーゴーへブンしてました。

 

翌朝、実家のベッドで起床。ずっぽりと記憶がないんですけど。どこからないかもわからないんですけど。ワイシャツとネクタイは血まみれ、そしてカバンがない。かろうじでお尻のポケットにスマートフォンが入っていました。2台。

僕のiPhoneと社長のiPhoneが。ヤバい気がする。急に心臓がBPM280でドゥンドゥンしてきた。とにかく記憶がないし、状況が把握できないので社長に聞いてみようと電話をしてみると...ブルブルと手元が震えていた。Oh...no...

 

僕の携帯には知らない番号から60件近く着信があり、昨日のお姉ちゃんと連絡先交換してしまったのか!?と緊張してかけ直してみると社長の予備の携帯でした。

「はははははは!大丈夫か?生きてるか?」

笑ってるから粗相はしてなかったんだとホッとした反面、酔っても奥手を炸裂している自分にガッカリした。

 

聞く話によると、どうやら初クラブで緊張していた僕はお酒の力に頼り過ぎ、酔いつぶれてしまったとのこと。トイレに行ったきり帰ってこなくなって、探しに行ったら店を出ようとしていたらしい。恐らく自己防衛機能が作動したのだろう。逃げなきゃって。

カバンも持たず手ぶらでタクシーに走って乗り込み、追いかけて来る社長に対して

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほな、さいなら〜〜!!」

 

と言い放ちルパンの如く逃げるように帰ったらしい。大粗相。下克上史上最高の大粗相。『社長にさいなら』って失敗の意味でことわざを作ってもいいんじゃないかってぐらいに。しかも、携帯を見返してみると、この後すぐ社長から心配のメールが届いていたのだが、それに対して全く覚えていないが僕は返事を送っていた。

 

 

 

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「すす!」ってなんや。

1回「すす」言うてんのにダメ押しで言う2通目の「すす!」ってなんや。

 

こんな人生史上最大級の粗相をぶちまけたにも関わらず社長は今も笑い話にしてくれる。

仕事でミスをしようと、遅刻をしようと、間違ってタメ口で返事をしようと、スマホを持って帰られようと、「すす!」と送られようと怒らない。笑って流してくれる心の広い人なのだ。

そんな社長じゃなかったら、確実に「ほな、さいなら〜〜〜!!」の意味が変わっていただろう。考えるだけで今でもヒヤヒヤする。社長が優しくて本当に良かった。

 

ちなみに、ワイシャツについた血はタクシーで帰ってきてから家の下で倒れて吐血したらしい。 財布も持たず帰ってきたのでタクシーの運転手さんに肩を持たれ帰宅し、母親にお金を借りて精算したそうだ。

 

道端三姉妹みたいな姉ちゃんに囲まれてワイワイするのは楽しかったけど、もうクラブには行かない。お酒の失敗は怖い。これ以降、お酒の飲み過ぎには注意している。

もしあの時、僕の自己防衛機能が作動せずタクシーに乗らなかったら今頃、僕が道端変死体になっていたかもしれない。

 

 

おわり

 

 

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